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伊勢神宮の専用農園で一年の豊作祈る「御園祭」 雨と風の中で

伊勢神宮の専用農園で一年の豊作祈る「御園祭」 雨と風の中で

伊勢神宮の専用農園で一年の豊作祈る「御園祭」 雨と風の中で

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 春分の日の3月21日、伊勢神宮の専用農園「神宮御園(みその)」(伊勢市二見町溝口)で1年の豊作を祈る「御園祭」が執り行われた。

【その他の画像】伊勢神宮専用農園で御園祭

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 神様に奉納する野菜や果物を作る御園で毎年春分の日に行われる同祭。畑の中に設けられた祭場で、神職が祝詞を上げた後、同園と神宮に納める米を栽培する神宮神田の責任者を務める作長の山口剛さんが、畑に向かって忌鍬(ゆぐわ)と呼ばれるクワを左、右、中央に3回振り下ろし、農作物の豊かな実りと麗しい出来栄え、農業従事者の耕作の安全を祈願した。

 この日は、寒冷前線が日本列島を南下し、日本の南岸から三陸沖に進む低気圧の影響で、太平洋側を中心に強い雨と風、東京や静岡など各地で積雪が記録された。暖かくなり始め気温の変化を感じる季節となっていた伊勢志摩地方だったが、寒く大雨と時折突風吹く天気となった。そのような状況でも祭典は行われ、小松揮世久(きよひさ)大宮司ほか関係者約20人が参列し、祭典を見守った。

 御園は、広さ1万9751平方メートル、耕作面積約1万5000平方メートル。神宮司庁調度部御料地課の職員らが、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ナス、トマト、オクラなど約30種類の野菜と、カキ、ナシ、ブドウ、イチゴ、モモなど約20種類の果物、計50種類以上を栽培する。収穫物は、毎日朝夕欠かさず2回執り行う「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)」など伊勢神宮の祭典に神饌(しんせん)として供える。

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