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三重・明和町のゆるキャラ「めい姫」に手作りマスク コロナ終息願う

三重・明和町のゆるキャラ「めい姫」に手作りマスク コロナ終息願う。観光案内所のすぐ前の屋外でポージング

三重・明和町のゆるキャラ「めい姫」に手作りマスク コロナ終息願う。観光案内所のすぐ前の屋外でポージング

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 多気郡明和町のゆるキャラ「めい姫」が現在、手作りマスクを着けながらコロナ終息を願う活動に励んでいる。

【その他の画像】大きなマスクを着けためい姫ちゃん、耳のひもは1メートル

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 「めい姫」は、約1000年前の平安時代、国の平和を祈るため伊勢神宮に仕えた皇女=斎王(さいおう)が生活していた斎宮(さいくう)のそばに咲く「ノハナショウブの精」。2011(平成23)年に突如、町のマスコットキャラクターとして現れた。十二単(じゅうにひとえ)の衣装をまとい、頭には紫色のノハナショウブの飾りを着ける。斎王のみやびな姿に憧れていたら、女の子に変身してしまったという。年齢は永遠の8歳。

 好きな食べ物はヒジキのふっくら煮物と炊きたての「ぎんひめ(コシヒカリ)」。性格はのんびり屋だが好奇心旺盛のやんちゃさん。「わらわ」や「そち・そなた」「(語尾に)~じゃ」という口癖があるが、声を出すことはできない。2015(平成27)年にはSMAPやEXILE、中島美嘉さんなどに曲を提供する長岡成貢さんが「めい姫」のテーマソングを制作しCDデビューも果たした。2019年の「ゆるキャラグランプリ」では三重県1位、全国ランキング23位に選ばれ、またLINEスタンプにはげんざい、1種類の動くスタンプを入れた計6種類が登録されている。関連のグッズも人気があるという。

 毎年、週末は明和町の観光PRやさまざまなイベントにゲスト出演していた「めい姫」だったが、現在は出演依頼のあったイベントが全て中止となり、今年の1月12日に四日市ドームで行われた四日市のゆるキャラ「こにゅうどうくん」の成人式にお祝いで駆け付けて以来、明和町観光協会(明和町斎宮)の案内所で「Stay Home」状態になっている。

 4月15日、完成した手作りマスクを着けた「めい姫」は、疫病退散の象徴となっている「アマビエ」をコロナの終息を願って描いていた。その様子はフェイスブックにアップされている。

 同協会の前田敦子さんは「めい姫ちゃんが新型コロナウイルスにかからないようにと思い、マスクを買いに行ったがどこにもなく、手作りした。思いの外、大きくなってしまったが、マスク姿のめいちゃんもとてもかわいい」とほほ笑む。

 マスクの大きさは、横約50センチ、縦約28センチ、耳に掛けるひもの長さは1メートル、両耳で2メートルに。 前田さんは「今回は白色の木綿生地を使用したが、『松阪もめん』のルーツでもある明和町で織り上げる『御糸織り(みいとおり)』の柄入りマスクも準備中」とも。

 「めい姫」は「書き写すと疫病退散するといわれているのでアマビエさんを書き写しました。コロナに感染して治療されてる方々、そのご家族さまが早く回復されますように。医療関係者の方々、みんなのために走り回って下さる方々、またその方々を支えるご家族さま、ありがとうございます。一日も早く終息しますように」と思いを込める。「自分だけが気を付けていてもダメ。一人ひとりの自覚が大切な時なのじゃ」とも。

 「めい姫」が最も輝く「斎王まつり」(6月6日、7日)は、早々に中止を決定している。

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