英語圏の訪日旅行者に特化したインバウンドマーケティング会社の「YamaTrips(ヤマトリップス)」が8月8日、東京都渋谷区から伊勢神宮外宮(げくう)と伊勢市駅の間にある外宮参道に隣接する「シャレオサエキビル」(伊勢市本町)2階に本社を移転した。
インバウンドマーケティング会社「YamaTrips」が伊勢に本社移転 移転記念パーティーの様子
同社社長は、かつて多気町役場で約4年4カ月間、国際交流員を務めた経歴を持つXia Chuan Tony(シャー・チュアン・トニー)さん。英語圏の人たちを中心にしたSNS総フォロワー数は70万人を超え、年間動画再生数5000万回超、環境省の「国立公園オフィシャルパートナー」選定、農林水産省「農泊事業専門家」派遣、観光庁アワード受賞など官公庁からも高い評価を得る。日本の地方の魅力を独自の視点で世界に発信している。昨年7月に会社設立。
同日開催した移転記念パーティには、観光関係者や地元生産者、インフルエンサーなど約200人が集まり、同社の新たな門出を祝った。トニーさんは「観光地としてだけでなく、その土地でしか出合えない『人生に残る本物の体験』を届けたい」とあいさつ。併せて、長久水産(南伊勢町)が地元の海で養殖した本マグロ「みえまぐろ」の解体ショーを実施し、参加者にマグロの刺し身を振る舞い、地元の一次産業の魅力をアピールした。会場では、国内外の観光事業者や地元関係者が名刺交換をするなど、今後のインバウンド誘客に向けた連携を深める場面も見られた。
同社は今後、伊勢を拠点に映像制作やSNS発信、ガイド育成、観光庁の補助金採択を受けた体験型ツアーの開発などを通じ、三重県をはじめ日本の地方へのインバウンド誘客をさらに加速させる方針。
トニーさんは「これからの日本に必要なのは、地方の隠れた魅力を言語化し、映像の力で世界へ力強く主張していくこと。素晴らしい技術や伝統があっても、知られなければ存在しないのと同じ。私は『日本の魅力の翻訳者』として、現場の熱量をそのまま形にし、世界に届ける架け橋になりたい。2033年の式年遷宮に向け、さらに多くの海外からの旅人を伊勢に導きたい」と意欲を見せる。
8月27日には同社で「第1回 三重インバウンドサミット/交流会」を開催(開催時間=17時~20時、参加費=3,500円、限定30人)。トニーさんは「これから伸びるインバウンド市場に挑戦したい人、地域の仲間とつながりたい人に、ぜひ集まってほしい」と呼びかける。