伊勢神宮へ「岩ガキ」奉納-販路拡大祈願、10万個を出荷目標に

伊勢神宮へ「畔蛸の岩ガキ」を奉納する的矢湾あだこ岩がき協同組合のメンバー。

伊勢神宮へ「畔蛸の岩ガキ」を奉納する的矢湾あだこ岩がき協同組合のメンバー。

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 伊勢湾の最南端・的矢湾の北側に位置する鳥羽市畔蛸(あだこ)町で11年前に産声を上げた「岩ガキ」が、人気を集めている。昨シーズンの出荷は前年度比で約7倍。4月1日からの今期初出荷を前に「的矢湾あだこ岩がき協同組合」の関係者約30人が3月24日、伊勢神宮へ「岩ガキ」100個を奉納した。

畔蛸の岩ガキ1個当たり約350~400グラムのサイズを100個伊勢神宮へ奉納する。

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 「夏ガキ」といわれる「岩ガキ」に注目し、1997年から調査研究を重ね、岩ガキの養殖に成功し、現在では関東、中部、関西の主要な市場への出荷と有名ホテル、飲食店などへ出荷をするまでになった。通常の岩ガキの養殖と比べ、海水中の植物プランクトンが豊富なため期間を1年短縮して出荷できるため、味にも自信を持つという。

 2007年3月に同組合を発足してから毎年伊勢神宮へ奉納。今年で3回目を迎える。奉納した岩ガキは3年もので350~400グラムのサイズ。「今年は例年に比べて水温が高かったため身入りも抜群」と北川聡組合長は自信をのぞかせる。

 岩ガキは、良質なプランクトン豊富な、マガキの産地で知られる三重県の的矢湾で、種カキから約20カ月以上かけて養殖。生育した岩ガキは18時間以上紫外線殺菌海水で浄化し、生食でも安心して食べられるように「三重のカキ取扱要領」に従った衛生管理、トレーサビリティーを徹底した「あだこの岩がき」(=商標登録済み)のタグ付きで出荷する。

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